実はよくあるようなお話です。
しかし、それを魅力的な絵本にしているのは、作者の絵によるところが大きいのではないかと思いました。この絵本のなかで使われている色は、赤とピンクと金だけです。『わたしのワンピース』と同じように、背景の白地を活かし、余白を意識しながら、その上に数少ない色をのせていく。こうすることで子どもたちの想像力を、よりふくらませることに成功しているのではないでしょうか。
タイトルが書かれた扉を開くと、まこちゃんのプレゼントが誰から何をもらったか、すぐわかるようになっています。こういう細かい絵が子どもたちは大好きです。
最後のたんじょうかいのページでは、お父さん、お母さん、まこちゃんに加え、まこちゃんが助けてあげた動物たちが全員そろって、お祝いに来てくれます。ケーキにはローソクの火がちゃんと3本灯っています。
もし3歳になる女の子がいたら、プレゼントの候補に入れておいて下さいね。