絵が、五感、特に嗅覚に訴えかけてくる絵本です。
見開きごとで男の子がいろいろなにおいをかいでいきます。
そのシーンひとつひとつが、そのにおいの記憶をよみがえらせるのにとても効果的な絵だと思いました。
においだけでなく、その時感じた感触や、うまく言えませんが空気感など全て思い起こさせてくれます。
そして、とてもキュート。
絵だけで欲しくなります。
良いにおいだけでなく、おならのにおいや、うんちのにおいも描かれているのが、とても好感がもてます(息子は、ここで笑っていました)。
日本人だからこそわかるにおいが描かれているのも、とてもいいです。
最後に「おとうさんとおかあさんのにおい」がくるのも、構成としてぐっときます。
小さいうちでもいいですが、ある程度においの経験をしてからでも充分に楽しめる絵本だと思いました。
とてもステキな絵本なので、秋に生まれてくる親友の赤ちゃんにプレゼントしたいと思いました。