小学生の頃に教科書で出会って以来、レオ・レオニのファンです。
深い示唆に富んでいたり、
その時の自分の心の有りようによって感じ方が違ったり、
風刺やユーモアのエッセンスが入っていたり、
谷川さんの絶妙な訳も相まって、
どの作品も、子どもだけでなく大人も堪能できる所が大好きです。
“ひとあし ひとあし”は、ごく最近初めて読みました。
レオニと言えばネズミのイメージですが、
色彩豊かな様々な鳥達が、本当に見事です。
美しさに暫く見入ってしまいました。
草原の中にほとんど溶け込んでいる尺取虫を、必死に探すのも楽しかったです^^
駒鳥に食べられそうになった尺取虫。
機転を利かせて窮地を脱しますが、
意地悪なナイチンゲールの「歌声をはかれ」には、
どうするのかヒヤヒヤしました。
“どこまで声が届くか”をその答えにするのかな、と思って読み進めましたが、
まさか逃げてしまうとは!!
私の予想は裏切られましたが(笑)、
はなから尺取虫を食べるつもりの意地悪な命題、
真摯に答える道理もないですものね。
もしも無理難題を吹っ掛けられたら、
憤慨したり屈したりすることなく、
尺取虫のように上手にスマートに立ち回れるようになりたいです^^