子どもが減ってっ来たことによる過疎化、子ども同士の見えないイジメ、学校が選択できるようになった反面、これといった特徴のない学校やよくない噂のある学校への入学希望者の減少。
この作品は、そういった悪いものが重なって学校在籍生徒がたった5人になってしまった過疎地での、定年間際の女性校長「花野かほる」先生と、おばけたちがまったりと(笑)奮闘する“学校って楽しいぞ”って、思えるお話です。
ここに登場するおばけは、みんなかほる先生の元同級生。
おばけなのに生き生きしていて、自分の特技で小学校に通う子どもたちを上手にサポートしていきます。
テンポがよく読みやすいです。石井聖岳さんの挿し絵はどのページも面白かったです。わたしは特に“ごんちゃん”が好きでした。
たくさんの子どもたちに読んでもらいたいですし、この本は小学校の先生たちにも読んでもらいたいなって、思いました。