トミーはおばあちゃんもひいおばあちゃんも大好きです。
それが下のおばあちゃんと上のおばあちゃん。
高齢者の振る舞いを不思議に思いながら温かな目で見ていますし、遊びに行くのは楽しみです。
この絵本の中では、上のおばちゃんが亡くなり、下のおばあちゃんがただのおばあちゃんになります。
そして、トミーが成長するとおばあちゃんも亡くなる時が来ました。
老いというものを優しい気持ちで語るトミーが素晴らしいと思います。
ひょっとして、トミーは作者自身でしょうか?
そう感じさせるほど、今まで読んできた絵本の中にない素朴さを持っています。
描き方も全く異質。
トミー・デ・パオラのファンにはまちがいなくお薦めです。