「いずみがもり」に住んでいるパン屋の夫婦ガラス。ある時、4つ子を授かります。
赤ちゃんの世話に追われて、お仕事もままなりません。
客足も遠のきます。
子供たちが少し大きくなってからのおやつは、両親の焼いたパン。それが友達の評判を呼んで。。。
からすの4つ子がそれぞれ違う毛色なのがカラフルでかわいいです。
絵本は全体的に昭和40年代風で、懐かしい感じです。
ストーリーもイラストも楽しくて、特に見開き1ページを使ったたくさんのパンは見物です。(実際に存在するパン、あったらいいなと思えるパン、あっても困るようなパンといろいろあります。)
からすの夫婦が焼く、こんがりしたパンはどこか、商店街のパン屋さんをおもわせるものがあります。
この作者の方は、書いていらっしゃる間、ご自分も楽しくてしかたなかったのではないでしょうか。そう思ってしまうくらい心弾む絵本になっています。