他の皆さんも書いていらっしゃるようですが、好き嫌いが分かれる作品だと思います。(私は大好きなんですけど)
親は、子供に読んであげる本の基準として、心温まるお話とか、言葉のリズム感があるとか、何か子供の心に残るだろうと思う本を選ぶと思いますが、この本は、まず大人が「?」と思ってしまう場合が多いと思います。不思議(ややもすると不気味?)な世界で、オチがあるのかないのかって感じで(^_^;)
この本が、「世界絵本箱」というシリーズのビデオになっています。他のセンダックの絵本「かいじゅうたちのいるところ」「チキンスープライス入り」など、おなじみのお話もはいっています。このビデオの「まよなかのだいどころ」が傑作!太ったコックさんたちが出現するときの楽しげな音楽、日本語吹き替えが小林克也さんで、読み口調もぴったり。
実は、センダック好きの私も、絵本をはじめに見たときは、私は好きだけど子供にはどうだろうと思い、読み聞かせるのは躊躇していたのでした。でも、図書館でこのビデオを発見し、ためしに見せてみたら大喜び!これはもう理屈抜きの楽しさですね。他のお話も同じく、こんなにビデオ化して楽しい絵本もめずらしいなという感じです。絵本を見るたび、ビデオの音楽を口ずさみながら「ぼく、ばんざーい!ミルク、ばんざーい!」と見ていますよ♪(ね、意味わからないでしょ?) 大人がどうのこうの考えちゃいけないんだなと思いました。