最近相次いで刊行されている韓国の絵本の1冊です。
「パンチョギ」というのは、主人公の名前で、彼は生れた時から、一つ目方耳、片足、片腕でしたが、とても力持ちで、親孝行の優しい息子でした。
とここまでが、文章中に描かれているパンチョギなのですが、実際読んでいると「力持ちはともかく、片目片足で、そんなに早く走れないんじゃん?片足ジャンプ走行はかなりつらいよね?」とか、「そんなに優しい人が、しょうぎ勝負で勝ったくらいで、人様の娘を姑息な手段で盗むように連れてく?」とか、設定に無理を感じますが、これも韓国の民話をもとにした話なのかもしれませんね。
開いて最初の扉絵にはパンチョギを半身男にした元凶(?)の黒ネコと鯉が描かれています。ハン・ビョンホさんの描いたこの猫が、すごく魅力的でした。というか、私的にはお話よりも、ハン・ビョウホさんのイラストが気に入りました。