柔らかなタッチで描かれている作品です。まるで思い出をイメージしたかのように感じられました。ボタンちゃんが出会う仲間たちは役目を終えた子たちばかりで悲しげですが、それをボタンちゃんが素敵な言葉で元気づけてくれるところがよかったです。みんなアンナちゃんに大事にされてきたのが伝わってきました。子どもの成長とは、色々なことができてきての積み重ねだなとこの作品を通して感じました。
途中でシロクマとアンナちゃんが遊園地で遊んでいるシーンはとてもとても素敵でした。
子どもも似たようなくまのぬいぐるみを持っていますが、これを読んで「わたしのくまちゃん・・・」と言ってぬいぐるみをぎゅっと抱っこしていました。
人は成長と共に様々なモノたちと出会い、別れ、また出会う・・・を繰り返していきます。その時に大切にしていたモノたちに感謝して次へ進んでいきたいものです。