おへそのあなを通して逆さまの外の世界を覗いて
自分の家族となる人達の様子を観たり聴いたりしている
赤ちゃん。
生まれてくる赤ちゃんを心待ちにして、
赤ちゃんの為にそれぞれが色々な準備をしている家族。
赤ちゃんの立場から観た家族(世界)と、
赤ちゃんを待っている家族の世界とが交互に描かれ、
短い文章や会話の中から、新しい家族への思いが
どれだけのものか、ヒシヒシと伝わってきます。
赤ちゃんは喋れないから言い返す事は出来ないけれど
本当は自分の周りで起こっている事全て判っているんだ
と言う学者さんもいます。
だから汚い言葉を使ったり、暴力的なものを観たり
(生まれた赤ちゃんに対してだけでなく、お腹に子供がいる
母親も) しては良くないって。
私も全く賛成です。
お腹にいる時から慈しみ愛情を持って育ててゆくのが命。
そんな簡単だけど、とても大切な事を伝えてくれる本です。
命よ健やかなれ・・・