どい かやさんと言えば「やまねのネンネ」「みけねこキャラコ」や、「チップとチョコ」シリーズ、「チリとチリリ」シリーズなど誰しも一度は目にしたことがあると思える位、多くの作品を輩出しています。
その暖かい絵がお気に入りの人は多いと思います。
この作品は、「くりちゃんの絵本」の第一弾。
くりちゃんとは、ハムスターの女の子。
そのくりちゃんとひまわりの種を巡る物語なのですが、この設定が◎。
元々、ハムスターは子供に人気の動物なのですが、どいさんにかかるとその魅力が倍増しています。
その可愛らしさは、反則と言える位のもの。
しかも、ストーリーも洒落ています。
くりちゃんが、山盛りのひまわりの種を食べたいという想いから、ひまわりを育てることにするのですが、その課程も秀逸。
お皿に残っていた6つのひまわりの種のうち、3つを庭に埋めるところから始まり、芽がでたのが1つ。
ここら辺の塩梅もなかなか。
ひまわりが大きくなると、くりちゃんが花が咲いているのかどうか分からなくなってしまい、登場するのがすずめのすずちゃん。
すると、すずちゃんが一飛して、ひまわりの様子を教えてくれるのです。
その後もエピソードが満載。
動物の仲間も多く登場して、収穫してのひまわりパーティがあったりして、実に楽しめるストーリーだと思います。
きっと、はまってしまうお子さんも多いことだと思えるオススメの作品です。