温かみのあるカラフルな色合いと、困った表情のもりたろうさんが目をひく表紙。手にとりやすい大きさ。
絵と言葉のバランスも絶妙で、話のテンポもよく、とても読みやすいです。
郵便屋さんのもりたろうさんが、定年退職してから、思い切って教習所に通い、運転の練習に苦戦している様子、車を買いに行き、車屋さんの軒下におかれていたおんぼろ自動車との出合い、その自動車で孫のお誕生日のお祝いに出かける途中でのいろいろなハプニング、ページをめくるたびに、読み手をワクワクドキドキさせてくれます。
40年以上前のお話ですが、レトロでおしゃれ、お話の流れも楽しく、結末もよくできていて、読みながらも、読み終わった後も笑顔になれる絵本です。