そのむかし
公園で白い鳥と、ともだちになるジェイクに出会いました。
いま、再び出会ったジェイクは、浦島ジェイク!
ちょうど、天童荒太さんの『ムーンライトダイバー』という
被災地の夜の海に潜り
月明かりを頼りに遺品を探す小説を読み終えた直後でしたので
ジェイクの行く海と共鳴し合って
満月の光に照らされる海に
美しさだけでなく
畏れや祈りが感じられました。
いつか父の法事の時
住職さんが話されました。
「亡くなられた方は、月の光になってみなさんを照らしてくださっているのですよ。」と。
静かで澄んだ月の光を見つめていると
たしかにそう思えてくるのでした。
ひとの誕生と臨終も
月の満ち欠けや潮の満ち引きと密接だと聞きますし、
もともと生物が海で生まれたことを思うと
月光に照らされる海は、命のおおもと、
私達の魂が安心してかえっていくところなのかもしれません。
貝の中で眠るジェイクにもそれを見るようでした。
さて10年後
みたび、どんなジェイクに会えるのか
私も楽しみです。