鉄道オタクの息子が4歳のときに図書館で借りました。
4歳児には難しい本です。でも、鉄道好きなら大丈夫です。
興味をもって繰り返し読むよう頼まれました。
鉄道好きでなければ、小学生以上が適当かと思います。
今まで図書館にしかなかった本ですが、手元に置きたいと思っていた本です。
復刊されたんですね!うれしいです!
次必ず購入します!
この本は、東海道線の歴史です。
そもそも東海道線は、箱根の山を越える御殿場線周りで、東京、大阪間を結んでいました。
でも、昭和9年に丹那トンネルが開通し、現在の東海道線のルートになりました。
今は寂しくなってしまった御殿場線の国府津駅は、当時200人もの鉄道員がいて、それはそれは活気のある駅だったそうです。
まだ鉄道が電化される前の、蒸気機関車だった時代です。
東京や横浜あたりが電化され、電車が走り初めても、東海道線は蒸気機関車が走っていました。その理由もこの本でわかります。
また、蒸気機関車時代の様々な職業が詳しくわかります。
トンネルの風に対応するために、トンネルの出口に幕を張っていて、電車が通るたびに幕をあげる人がいたそうですが、
息子はしばらく、将来はトンネルの幕をあげる人になりたいと言っていました。
急こう配の箱根の山を越えるための工夫も様々。
昔の鉄道員たちの努力がしのばれます。
大人も勉強になりました。
東海道線は日本の大動脈です。
東海道線の歴史には日本の歴史です。
太平洋戦争なども息子に説明しながら、丁寧に丁寧に読みました。
鉄道好きの息子は、この本を読んだことで、東海道線の歴史だけでなく、蒸気機関車の歴史や鉄道員たちの仕事、そして、日本の近・現代史を大まかに理解したと思います。