年少向けとされているので小学2年生には幼稚かと思いましたが、桜の季節の前にふさわしい5分ぐらいの長さの作品を選びたく、結果ちょうどよかったです。
シロがいじわるじいさんに殺されてしまう場面は、文章ではさらっと1行で書かれていますが、絵にはありません。
それでも、何人かの子どもたちが「えっ、ひどい」「かわいそう」とつぶやいていました。
いじわるじいさんが餅をつくと、臼からゴミなどが出てくるシーンはなく、「こっそり臼を燃やしてしまう」だけです。
いじわるじいさんが撒いた灰が殿様の目に入るシーンもありません。
良いおじいさんが花を咲かせ殿様を喜ばせ、ご褒美をもらっておばあさんと幸せに暮らしました…でラストです。
本来の昔話の残酷な部分が上手く省かれ、お話全体はまとまっている脚本だと思いました。
満開の桜の絵はとても華やかで、喜んで見上げている人々も描かれ良い感じでした。