一年に一日だけ目を覚ますコトリちゃん。
一人暮らしで体の不自由なおばあさんには、庭に花を咲かせる球根を、ペットを亡くして悲しい思いをしている女の子には雪だるまを、思いやりに満ちたお話ですが、淡々とした展開にスルーしてしまった私でした。
でも、画家のやまぐちめぐみさんが、癌と闘いながら、書き上げようとして生きているうちにかなわなかった最初で最後の絵本だと知って、やまぐちさんにとってのこの絵本の重さを感じました。
コトリちゃんに託した思いは、やまぐちさん自身の願いであり祈りですね。
ご冥福をお祈りいたします。