2年生の読み聞かせで聞きました。
佐野洋子さんのこのサイズの講談社の本は
絵本でもない、読み物でもない、
なんとも分類としてはとらえどころがないのですが、
中身はすごくメッセージがつまっています。
ちょっと乱暴な言葉「おぼえていろよ!」を
木に向かって投げつけながらおじさんの
怒りが頂点に達していくところはどきどきします。
この乱暴な感じがまた佐野さんらしくて好きです。
そして、最後、木を切ってしまってからのせつなさ。
佐野さんワールドにぐぐーっと引き込まれていきます。
繰り返しなので、子どもたちにもわかりやすく、
おじさんの気持ちの変化についてこれて、
集中して聞いてくれました。
ラスト、希望があるのも素敵ですね。
大きさが小さいのが、大勢の前で読むには
残念ですが…。