前半部分は絵本になっています。
いわさきちひろの美しい絵をバックに
憲法の「前文」と「第九条」が
小学生にも読める言葉で、しかも子どもの心にしっかり届く文章で書かれています。
後半部分は「お話」として
井上ひさしさんが、朝日小学生新聞の読者に話した内容をもとに
“憲法ってつまりこういうこと”についてわかりやすく書かれています。
(前文も載っています。)
後半部分については、きっと小学生高学年くらいを想定して書かれているのだと思いますが、
前半の絵本部分は、低学年はもちろんのこと、もう少し小さい子であっても、
読んであげる価値は十分すぎるくらいに「ある!」と思います。
井上ひさしさんによる「はじめに」と「あとがき」も
とても心に響きます。
どうして日本国憲法が出来たのか。
日本国憲法にはどんな思いが込められているのか。
そんなことを親子であらためて感じることが出来る絵本です。
大人にもお薦めです。