同じ家に住むぽんちとちりんは、ちりんが子どもの頃は、仲が良かったのに、室内犬と室外犬という区別をされた頃から、ぽんちは室内でちやほやと着飾られているちりんを羨ましがり、ちりんは散歩に行けるぽんちを羨ましがります。
互いに相手の方がいい思いをしていると思うのは、隣の芝生は青いということがいいたいのかなと読んでいたのですが、ぽんちに死期が近付き、ちりんと共に家で暮らすようになってから、二匹に和解の時がやってきます。
互いの距離は心理的な距離に比例します。互いの距離が近付いた時、本当の相手の気持ちを知ることができます。この辺は対話の大切さを感じますし、思い込みは怖いとも思いました。絵本の中にいろいろなメッセージが入っているようで、読みながらいろいろ考えさせられました。最大のテーマは死をどう迎えることのようです。