音楽を最優先する両親との関係に、まずは胸が苦しくなりました。
愛犬やおばあちゃん、ヘンリー、エリーといった心を通わせる大人がいることで、ある程度の救いを感ることはできますが。
ロバートの家は特殊な環境ではあるけれど、
すべの子どもに、自分の努力で変えることのできない環境があり、
それは、受け入れて、生きていかねばならない。
どんな子どもにも100%完璧な環境などないわけで、
思春期には、どんな小さなことも大きな不満となることもある。
私自身もそういう思いがあり、
この本を読みながら、身につまされてしまいました。
親の愛情を100%実感できることがない子ども時代でした。
でも、他人を変えることはできない。
自分自身が変わらないと生きてはいけないのです。
不満を自分自身で消化できる人間にならないといけないのです。
決して楽しいだけの本ではない。
でも、思春期の子どもの心に寄りそう本であると感じました。