昭和10年代の子どもたちの姿が生き生きと描かれていて、話の面白さに引き込まれてしまいました。
作者の自伝的作品とのことですが、詳しく書かれた当時の遊びには、戦後生まれの私にも懐かしさと哀愁を感じさせられました。
今の子どもたちには異次元の世界かも知れません。
子どもたちが力を合わせ作ったのが、人の乗れるグライダー。
結束力と創造力には、今の子どもたちに伝えたい感動が有りました。
とはいえ、戦前の話の悲しさ、最後に戦争で亡くなった友と生き残った作者という図式には、経験させたくない現実感が有りました。