この本は、市内で読み語りボランティアをやっているお母さんに紹介してもらいました。
ちょうど、アメリカのツインタワー飛行機爆破事件の頃、たまたま子ども達に紹介しようと思っていて、歴史のむごさを痛切に感じた思い出深い絵本だと聞いて、お願いして借りてきました。
この「ギルガメシュ物語」の舞台は、
今でいうイラクやシリアのあたりで、
チグリス川・ユーフラテス川に恵みを受けた多くの人が知る「メソポタミア文明」に生まれた世界最古の物語だそうです。
知人のお母さんは、この物語で語られているような素晴らしい文明を
もたらした人々の末裔が起こしてしまった悲惨な事件。
そこに至るまでの長い歴史を、この物語触れて、改めて考えさせられた。といっていました。
後書きを読むと、作者のこの物語に欠ける想いが読み手にも伝わってきます。
なんとこの絵本はイラストも作者が手掛けているんです。建物、人々の着るもの、空の色に至るまで、とても大切に作られている絵本だな〜と、感じました。
特に2ページ目に出てくる壁画のイラストは見ごたえがありますよ。
歴史の物語と聞くと、気が重くなる人もいるかと思いますが、活字も大きく、振り仮名も振ってあって、大変読みやすい作りになっているので、機会があったらぜひ読んでもらいたい作品です。
読み語りなら小学校高学年くらいがお薦めです。