すて犬の目線から語られた、ちょっと変わった感じの絵本です。
すて犬のボクを拾ってくれたには、パチンコ漬けのお父さんと、イライラしてばかりのお母さんが、喧嘩してばかりで、家に居場所のないたけちゃんでした。でも、たけちゃんは、犬を家には連れて行かずに、なぜか川の土手にある青いテントの前に捨てたのです。つまり、ホームレスの人の所へです。すると、おじさんが出てきて、当然怒られました。
ひょんなことから、ボクと、たけちゃんと、おじさんは、出会うことになりました。実に不思議な縁です。
このおじさん、自分の青いテントの家を飛行船だと言い張ります。そして自分は船長なのだと。飛んでますよね。
読んでいるうちに、なにがなんだかわからなくなってきますが、三人が固い絆で結ばれてゆくということだけは、ひしひしと伝わってきます。
数年後、それぞれが、ちょっと強くなって、バージョンアップした感じで終わります。