この絵本を見つけた時、あらためて絵本の世界の大きさに感心しました。
何しろこの絵本は子ども向けにお金についてのさまざまなことを教えてくれているのですから。
この絵本はフランスにある教育出版社バイヤールが子どものための生活ガイド「一緒に生きる」というシリーズの一冊として刊行されたものです。
お金というとなんだか俗的な感じがしますが、成長して大人になるととっても大切な経済感覚の基礎となるものです。
そんな大切なことをやはりちゃんと教えるのとそうでないのとは違うと思います。
もちろん、この世界はお金だけでできているわけではありません。
食べ物だって大事だし、家族だって必要です。
愛なんて目に見えないものの大切です。
自分たちをとりまく世界の中に、お金があるというだけだし、だからお金の絵本があってもいいのではないでしょうか。
この絵本では、「労働と賃金の関係」「物の値段と価値」「お金では買えないもの」といった内容がわかりやすく説明されています。
説明というよりも考えるための灯りを点されたという感じでしょうか。
考えるのは、この絵本を手にする子どもたちです。
ただ出来うるならば、子どもたちのそばにおとなの人もいて欲しいと思います。
会話をしながら読むのがいいですね。
なぜなら、この世界はとっても広いから、お金持ちもいれば貧しい人たちもたくさんいるからです。
そういうことをきちんと知るには、おとなの人の話は大変重要だからです。
子どもたちとぜひ一緒にお金について考えてみて下さい。