暗くすると怖くて眠れないブタくんは、自分が寝た後に自動的に電気が消えるような仕掛けを作りました。教育テレビの「ピタゴラスイッチ」とかアメリカのアニメ「トムとジェリー」を連想するようなお話しです。そこら中に物理的な仕掛けがいっぱいで、息子には「これがこうなると‥」と一つ一つ説明しながら読んだので、理屈っぽくて面白くなかったかなと思いましたが、読み終わるなり「ママ〜、これ面白いよぉ!」と今度はママに、仕掛けの解説をしながら読んであげていました。この夜息子は部屋中のものを引っ張り出しては「これがこうなると‥こっちがこうなってと‥」と散らかし始めたものだから、ママのお叱りを受けていました。
(この仕掛けは偶然性に左右されるところがあって、自分がブタくんだったら、うまく進んでいるかとか、そろそろ来る頃かなと気になって返って眠れないじゃないかと思ったりしました。)
それから、一人で眠るブタくんを見て「一人で寝てみる?」と息子に聞いてみたところ、「(この装置)作ってくれるならね」と返されてしまい、「家がボロボロになっちゃう」とママがこぼしたんでみんなで大笑いしました。
全く実用的な装置とはいえませんが、子供心をくすぐる平和な発想という意味で、ブタくんには平和物理学賞をあげてもいいなと思いました。