壁というと、大人はいろいろなものを想像してしまう。
大人向けの本かなと少し緊張して手に取りました。
私自身隔てるものというマイナスイメージが強かったのですが、
がつーんと私の中の壁を壊されたような感じでした。
時に寄り添って、時に自分を守ってくれる存在でもあるんだなと
壁のある生活に様々な思いを寄せる生き物たちの息遣いが聞こえてきては
壁の声も聞きたくなるのは私だけでしょうか。
大人はいろいろ考えを巡らせてしまうけれど、
子どもは素直に絵本の世界を楽しんだようで、
壁がなくなるところでわぁーと目をきらきらさせて感嘆の声をあげていました。
年齢ごとに楽しみ方が変わってきそうな絵本でした。