スーパーや八百屋さんで売っている野菜に花が咲くというのはなかなか想像しにくいかもしれません。というのも、野菜によっては花が咲く前に収穫して食べてしまうことも多いからです。
子どもたちが知らなくても恥ずかしくはありません。私なんかは還暦を過ぎても知らなかったのですから。菜園で野菜づくりを始めたのがきっかけでようやく知ったことがたくさんあります。
例えば、ハクサイ。
ハクサイの花は見たことがなかったのですが、ナノハナとそっくりの黄色い花をつけます。もっとも野菜づくりという点では花が咲くのは収穫の時期を逃したハクサイということになります。
春になって菜園が黄色一色の花畑できれいにみえますが、本当はあまり感心しません。
この絵本にはたくさんの野菜の花の写真が載っています。
キャベツ、ハクサイ、ダイコン、オクラ、ニンジン、タマネギ、ナス、トマト、ピーマン、インゲン、キュウリなど、普段食べている野菜の花たちです。
ここにあげたのは私が菜園で作ったことのある野菜たちだけです。
だから、その花も自分の目でちゃんと見たものばかりです。
そのほかにも、ゴマだとかカボチャだとかジャガイモなんかも、絵本では載っています。
小玉スイカを今年の夏に栽培したのですが、残念ながらこの絵本ではその花の写真は載っていませんでした。でも、大丈夫。
同じウリ科のカボチャとそっくりなのです。そういえば、キュウリもそうです。
どうそっくりかというと、めばなの下に実そっくりのものがあります。おばなとうまく受粉すれば、それが膨らんで実になります。
小玉スイカやカボチャは丸いふくらみ、キュウリは細長いふくらみです。
オクラのきれいな花も載っています。
オクラの花は朝に咲いて、昼にはもうしぼんでしまいます。なにしろ、オクラはフヨウとかハイビスカスとおなじ仲間ですから、花がきれいなのも納得できます。
食卓に野菜が並んだら、一度どんな花が咲くのだろうかと想像してみて下さい。
思った以上に野菜の花たちは美しいですよ。