スタジオジブリのアニメーション映画の中に出てくる「乗り物」を紹介する絵本。
2016年刊行。「風の谷のナウシカ」1984〜「思い出のマーニー」2014までの作品中、印象に残る「乗り物」が細かく紹介されていた。飛行機、戦闘機、船といった、現実の世界でも活躍するものの他、創作された「動く城」や不思議な世界の乗り物も。
印象的だったのは、意外と「戦闘機」が多いこと。
戦争と平和を作品のテーマにしているのか、舞台設定や物語の関係なのか、いろんな戦闘機が多くあった。
それぞれが個性的で、機能や、誕生した経緯、物語での役割、その飛行機が出てくる場面の写真などもあった。
個人的には戦闘機が活躍しない社会を望んでいるが、戦闘機や飛行機に対する製作者の特別な思い入れが伝わってくるようで、胸がいっぱいになった。
機械がカッコよく描かれているので、単純に面白く見られるが、物語を知っていると、切なくなる場面も多々あった。
やっぱり名作映画ばかりだと思う。