きょうだいのアブは、いつも紙をぶら下げて飛んでいます。
その紙を誰かさんの顔の前にパラりとぶら下げてしまうのが楽しみだそうです。その紙を、取ったときの誰かさんの表情の変化、そして見る風景の変化、それを楽しんでいるのでしょうか?
その繰り返し。紙の大きさ、そして色。紙の色は、長さんの絵にはない色ですが、最後の大きな紙、いったいこれはどんな役目をするのでしょうか。
淡々としたくり返しの中で、何かを伝えようとしているのでしょうが、なかなか奥が深くてつかみどころがありません。でも、そこが面白いところでしょう。頭の中から離れません。
見る人、それぞれの年代で、それぞれの楽しみ方ができることと思います。