アブアア(弟)とアブブブ(兄)のアブが一番好きな遊びが、こうして紙を運んで、出会った動物たちの顔を隠して「いないいないばあ」的なことをすることらしいのです。
別に誰かを脅かしたいとか、いたずらしたいとかではなく、単に紙で誰かを隠すのが好きという。珍しい性格のキャラ付けなんですね。
長さんといえばナンセンスの巨匠。
もう、読む前から、そういうナンセンスの世界が繰り広げられると頭のスイッチが勝手に入ってしまうので、当たり前に不思議な世界を受け入れていましたが、改めて読むと、「変」で「不思議」で面白かったです。
「いないいない」された紙を取られた時の各動物たちのキョトンとした顔。風景は立体的で広がりがあるのに、生き物だけはなぜ、こんなにも平面に描いたような絵なのでしょうか?
毎回紙の色が違うのも面白いです。
子どもたちがこの本を見たら、っどんな感想を持つんだろう。
すごく気になります。今度学童産にでもやってみようと、思います。