おばあちゃんちにあるたった1つの時計…
それは大きな振り子時計なんだけど 止まっています。
でもおばあちゃんもおじいちゃんも
時計のない暮らしに全く困っている様子はなく
むしろ そんな生活を楽しんでいるようでした。
おばあちゃんは大体の時間を体で覚えているようです。
1分は思ったことを口にする間…
2分は本の1ページを読む間…
きっとこの振り子時計が動いている頃
おばあちゃんが まだお母さんで
時計を気にしながら暮らしている頃に
自然と覚えた感覚なんでしょうね。
でも 今は必要ない振り子時計。
木の陰が短くなったらお昼が近くなるとか
小鳥の声が聞こえたら夜が明けたとか
花か咲いたら春が来たとか…
何かの変化を自分の五感で感じながら
時が流れたことを知る…。
私の周りには 今時計があふれていて
時に追われて生活しているけど
子育てが終わり 自分の暮らしを楽しめるようになったら
こんな過ごし方を選んでもいいんだよなぁ…なんて 笑。
老後の楽しみが1つ増えました。
絵も ゆるやかな時間を楽しんでいるという雰囲気に
ぴったりの優しいタッチです。