これはまさにこどもが最初に出会う国際関係の絵本ではないかとまで深読みしてしまいました。
この猫たちにとって大切なことは「外見」。価値観が一つしかないということはなんと危険なことでしょう。そしていまの世界では大切な事は「お金」「権力」、自分さえよければという風潮はなかなか楽観できるものではありません。日本はとてもお行儀のよい社会で他人を思いやるという気遣いがいまでもありますが、そうではない国もたくさんあります。
この老夫婦をある大国、猫たちをその他の国と考える事もできます。もちろん他の捉え方もたくさんあるでしょう。でもみんながいいという価値観から一歩さがって、自分だけで考えられる能力をもつことはとても大切なことだといっているように思えます。
子供が小さいうちに子の本を読んであげられたのはとっても嬉しいです。絵本ナビさんありがとう!