太陽から、池の王様にしてやると言われた蛙が、池を治めるために一生懸命尽くします。
立派な池の王様であることを誇りに思う蛙ですが、ある時、外にはもっと凄い世界が広がっていることを聞かされるのです。
この時の蛙の衝撃、池に棲む他の生きものには、そのことを絶対に知られたくないという焦燥感が、とても伝わってきました。
じぶんのすべてが奪われてしまうような…。
蛙にとって、外の世界は、存在してはならないものなんだなって思いました。
こしだミカさんの絵は、味があって力強くて、物語にグイグイ惹きこまれてしまいました。