わたしが子供の頃から、ある程度の人数が集まると何を決めるのも最後は多数決でした。
少数派の時は不服です。
だって自分の意見は汲み取られないと知っているから。
でもそれが当たり前。ごくごくありふれたひとコマ。
そうしないとなかなか決まらないんです。
多数決だと決めるのはあっという間です。
けれど、この本にあるように、それではうまくいかないんです。
だってやっぱり少数派でもしっかり自分の考えがある。
自分の考えがなかったかのように扱われたらやっぱり不満です。
諦めて意欲をなくしちゃう子も出てくるかも。
でも実は、民主主義って多数決じゃない。
「いいことをみんなできめる」
簡単ではないけど、みんなが幸せになる。
少数派も諦めなくていい。
民主主義ってこういうことだよ。
多数決じゃなくてもいいんだよ。
といまのこどもたちには小さい時から教えてあげたいです。
きっと自分にも相手にもみんなにとって「いいこと」を自然と考えられる子になる。
自分のために、子どものために、孫のために。
今、多数決が普通だと思っているどの世代の方にもおすすめしたい1冊です。