表紙のタツノオトシゴの美しい色彩に魅せられます。なんて美しい色使いなのでしょう。
この絵本を読んで、中山千夏さんの「へんなの」という絵本を思い出しました。やはりタツノオトシゴや、様々な海の中の子育てを楽しむ生き物達が登場する面白い絵本です。
こちらのお話は、残念ながら、表紙の期待感が高すぎた分、ストーリー性の方が、ちょっと物足りなかったのが残念です。
様々な海の生き物が、登場するのですが、それがどんな特徴があるのか、あまり掘り下げておらず、とにかく次々登場してしまうので、なんだかおざなりな印象を受けました。
ただ、エリック・カールさんだけに、絵の表現力は、充分に子供たちを楽しませてくれる力があります。
おまけに、楽しい仕掛け絵本になっているので、とくに小さなお子さんは、海の中のかくれんぼを堪能するのではないでしょうか。
後書きで、魚たちの特徴にでも少しふれてくれるサービスがあったら、もう少し違った印象をもったと思います。