太平洋戦争末期、
地上戦が行われた沖縄の現実が描かれています。
戦争というと
原爆の話が筆頭になりがちですが
民間人をたくさん巻き込んだという点では
沖縄の戦禍も忘れることができない、大きな出来事だと思います。
小学2年生のつるちゃんが主人公。
地上戦の気配を感じ取り
隠れ場所のお墓や壕を転々としながら南へ南へと逃げていくシーンは
幼い語り口ながら緊迫感があります。
逃げながら、一家はだんだんと人数が少なくなっていきます。
最後はひとり生き残るつるちゃん・・・。
ラストページに、沖縄の言葉で書かれた、平和を願う文があり
心にしみます・・。