一回読むだけでは、この絵本の良さが半分くらいしかわからないかもしれません。
表現がとても抽象的というか、ストレートではないので子どもには少し難しい世界観かもしれません。
私もいつだったか、星の王子様の原作を読んだ時に、なかなか自分の頭に残らなかった記憶があります。
でも、大人になって名作と呼ばれる意味が理解できました。
こちらは、星の王子様と書かれていますが、原作を読んだ方なら、抜粋された形になっていて、少し物足りなさを感じる方もいるかもしれません。
しかし、凝縮されている分、短い言葉と素敵な葉祥明さんの幻想的なイラストで、不思議な世界へと感情移入することが出来ます。
心がすーっと静かに穏やかになれるというか・・癒されます。
絵本には、そんな効果もあるのだなと実感できる一冊です。