なぜか児童書です。
なぜか横書き小説です。
『13歳のハローワーク』のコンビの作品ということで、手に取りました。
キジマとコジマという幼なじみが、自分たちのシールドを人生の中で探し求める話。
答はありません。
優等生のコジマと、どちらかというとはぐれもののキジマでしたが、人生の中で成功やら失敗やら挫折やらで、境遇が浮き沈みを繰り返します。
何が良かったのか…、やっぱり答はありません。
少し理屈っぽい話ですから、理屈に悩む年頃に向くのかもしれません。
読後の安定、安らぎはありません。
人生はきれいごとではないと言われているようです。
それでも、何かが心に残りました。
それが、村上さんがこの本にこめたテーマかもしれません。