10歳の息子と読みました。
この絵本の女の子は3姉妹。
お父さんとお母さんは建築家で、
お家の中もちょっと奇抜、お洋服もちょっと奇抜、
自転車を頼んでも普通の自転車は買ってくれない、
なにかにつけて一味違うご家族のようです。
物語の主人公である2番目の女の子は、
おとなりの「ふつう」のご家庭の女の子が羨ましくて仕方がない。
お隣の女の子は親友ですが、なにかにつけてその「ふつう」具合が、
非常に羨ましいのです。
我が家の10歳の息子もちょうど周りと比べたがる時期。
我が家は、
お父さんは外国人だしお母さんはいつも働いていて忙しいし、
お母さんよりお父さんの方が料理は上手だし、
おうちではお父さんの国のご飯ばかりだし、
お父さんの国の言葉を無理やり教えさせられるし、
子供たちにとっては「ふつう」でないことばかりです。
外国人のおばあちゃんに、学校に来ないで!と、
息子が言ったことも、ありました。
でも、「ふつう」が一番素晴らしいことなのか?
「ふつう」は幸せなのか?
「ふつう」に見えても、外から分からないこともあるよね。
この絵本はそう語りかけてくれます。
そして、最近ようやく、お父さんの国にいけて、
お父さん方の親戚も大切な存在であることが分かり、
文化も受け入れることができた息子。
読み終わった後、長男が「うちの家族は世界で一番!」と息子が言ってくれて、
そうだ、うちはこれでいいんだ!
「ふつう」を求めなくても今まで通りで大丈夫なんだ!
と、勇気が出た一冊。
この絵本に出会えてヨカッタ!