読み終わったとき、すごい!という、一言しかありませんでした。
「イリオモテヤマネコ」は西表島に生息する日本の天然記念物で、絶滅危惧種(レッドデータ)の野生の猫です。大変で貴重な出会いなんだということが、この写真絵本を読んで改めて分かりました。
写真家としての横塚さんの技術と根気、素晴らしいです。
この本は絵本というより、ちょっとした図鑑と思ってもいいかもしれません。
どんなところに「イリオモテヤマネコ」が出現するのか、どんな食生活をして、どういうテリトリーを持っているのか、横塚さんが10年を通して見つめてきた「イリオモテヤマネコ」の姿がしっかりと描かれていました。
特に「イリオモテヤマネコ」の姿をしたジグソーパズルみたいになっている写真のページはすごかったです。特に、見応えがありました。
動物や自然に興味のある人、カメラに興味のある人にもお薦めな作品です。
解説が多いので、文字数(テキスト)はやや多い作品ですが、
文字が普通より大きめで読みやすいので、高学年以上になら読み聞かせにもつかえそうです。