広島の被爆者、いわたくんのおばあちゃんのお話です。
重い内容ながら、絵が親しみやすいものなので、小学1年生の娘も興味深く聞いていてはくれるのですが、所々、わからない言葉が出てくるので、しっかりと内容を理解してもらうには、中学年以上が適当だと思います。
娘に読み聞かせる前に読んでおいたのですが、やはり涙で声がうわずってしまい、しっかりと読み聞かせることができませんでした。
「本の中のお話ではなく、本当にあったお話なんだよ。ちづこさんが体験したことが本になっているんだよ。」と、実際の写真を見て、説明しました。やはり、ご家族の姿をセピア色の写真で拝見すると、胸にこみ上げてくるものは止めようが無く、苦しい思いがします。
娘も、自分より小さいお子さんが、お母さんの胸に抱かれ、お母さんと一緒に亡くなってしまったという現実、ちづこさんがひとりぼっちになってしまったという現実に、悲しい思いをしたようです。
戦争が起こると、いわたくんのおばあちゃんだけじゃなくて、大勢の人たちが、こういった悲しい、辛い思いをすることを忘れないでいて欲しいと思います。
そして、学年があがり、漢字も読めるようになったら、また一人で読んでもらいたい、これからも、読み続けていってもらいたい一冊です。