初版1986年の作品が復刊された本作。
こまったこぐまやりす、さるなどがお互いに助け合い、それぞれのこまりごとを解決していくというもの。
自分に余裕がある時は困っている人を助けることは出来ても、自分も困っていて余裕がない時に人を助けるのは容易ではありませんよね。
でも、それこそが真の助け合いなのかもしれません。
かこさんがあとがきで、
複雑な時代背景にあった昭和時代の末、子供達に持っている力や才智に応じた共生助け合いの心と、未来に生きる情熱をもってもらいたいと念じて作ったが、
今まその願いが変わらないことが少しさみしいと書かれています。
どうか令和は、かこさんの願いが叶う時代でありますようにと願うばかりです。