3部作通して静かな本ですが、語りかけるメッセージは考えさせられるものがあります。3作目のこの絵本での「わずかなものしか もたなくても たっぷりと 生きること」というパプーリの言葉にはグッときました。
どんな生き方をしたいか?と問われれば、やはりパプーリのように「たっぷりと 生き」たいと思います。パプーリとフェデリコは森の中で、ゆったりと二人だけで充分に話し合いお互いのことを尊重しながら生きています。
物が多いことが幸せなことではなく、心が豊かであることが真の幸せ。忙しく過ごしていると忘れてしまう大切なことがこの本にはあります。森の中に入ると静寂館を感じ心が洗われますが、それと同じ静謐な空気がこの本には漂っています。