福島の伝説をまとめた作品なので、テキスト(文章量)は結構多いです。
表題作のほかに、「天にのぼった若者」「大杉とむすめ」「おいなりさまの田んぼ」の計4作が載っています。
斎藤隆夫さんの挿絵が、ほのぼのした福島地方の伝説にとても合っていて、イメージが広がりました。
特に表題作の「猫魔ヶ岳の妖怪」は、よかったです。猫のたまが本当に可愛らしい野良猫っぽくて…。
猫またに変化した後の姿も憎み切れない感じが良かったです。
少し長めのお話しばかり詰まっている絵本ですが、気になる人はぜひ読んでみてください。
八百板洋子さんの再話がとても読みやすいです。
高学年以上のお子さんたちにお薦めします。