原爆ドームが自身を語るという筋立てです。
あの建物を擬人化してあるのですが、意外にしっくりくるのが不思議です。
チェコ人の設計による広島県物産陳列館として誕生し、30年ほど広島の人々を見つめ、被爆。
原爆の仕組みや構造にも言及し、人々の未来を憂います。
作者、アーサー・ビナードさんのあとがきにも色々と考えさせられます。
アメリカ人として、原爆に肯定的な教育を受けていただけに、どれだけ複雑な心境だったことでしょう。
アインシュタインの相対性理論を刻んだ慰霊碑に考えさせられました。
スズキコージさんも、本気で向き合った気概を感じる絵でした。
小学校高学年くらいから、平和学習にいいかもしれませんね。