息子が一歳か二歳の時に古本やさんで出会った一冊です。
版画のような絵です。
ハッとするような鮮やかな色使いと優しい物語に惹かれて購入しました。
母親と小さな女の子が家を出て、いっぽ、にほ・・・と散歩を始めます。
少し歩くと何かを見つけて「みて!」と立ち止まる女の子。
歩き始めたばかりの子供には世の中のもの何もかもがとても新鮮。
ああ、息子もそうだったなぁ、とたった一、二年前のことを懐かしく思い返してしまいます。
穏やかに穏やかに、ゆっくりと時間が流れています。
最後、家に戻ってきた女の子が、階段を一段のぼって振り返り、「だっこ」という所がとてもかわいい。
そしてラストもほほえましいです。
息子に、というより私が気に入って衝動買いした本で、無理に読み聞かせるつもりはなかったのですが、先日自分から「読んで」と言って持ってきたので嬉しかったです。
息子なりに、昔の自分と重ねているのかな?と思いました。
この絵本は私の宝物です。