5歳の娘と読むつもりで一人で先に読んだものの。
絵本というのは子供のためばかりではないと深く思わされました。
生と死、生まれてから死ぬまで。
死ぬというのは誰もがいやで、怖くて、恐ろしいことのようですが、
でも、人間でも動物でも、形あるものはみな亡くなるように
できているのだなぁということが
すごく伝わってくる絵本です。
絵本の中では、死神をだまして死ななくなったキツネが、
大事にしていた伴侶が先に死に、
そして友達もいなくなり、
子供たちもどんどんいなくなり、と、
年老いた体を抱えて、
それでも孤独に生きていく様子が描かれています。
最後には、キチンと納得のいく形でお迎えがきてよかった。
人や動物が死ぬということはどういうことなのか、
本当にその問題に向き合える一冊だと思いました。