シリーズ第8作目は、お話ではなく五・七・五のリズムにのせたおまじないが並んでいました。今までのシリーズのお話の総復習ができます。例えば「ともだちをだれよりほしいともだちや」と聞けば、1作目の『ともだちや』のことをすぐに思い出しますし、「ごめんねといえないままのあまやどり」のページでは、『ごめんねともだち』の様々なシーンが目に浮かびます。
シリーズで登場する様々な動物たちにも会えました。おまじないと絶妙にマッチした挿絵に思わずニンマリ。シリーズを読破している子どもたちも、一ページ一ページを隅々までじっくり見て、「あ、あの時と同じお布団だ」とか「キツネがきてた洋服をオオカミが着てるよ」など、嬉しそうに話しながらページをめくっています。そのうち、本棚からシリーズの本を引っ張り出してきて、見比べたりしていました。これらの絵を見ていると、またシリーズを一から読み直したくなると思います。