たまちゃんと らんちゃんは
じゅうじゅう あつあつ やかれたって いっしょ
ぐつぐつ ぷかぷか ゆでられたって いっしょ
めだまやきに、ゆでたまごに変身しても
いつも、いっしょのふたりは、ニッコリ笑顔で幸せそうです。
たまちゃんと、らんちゃんは、
本当にお互いのことが、大好きで、
たまちゃんと、らんちゃんの、「いっしょにいる」時の幸せが、
胸がギュっとなるように、
作者のつぼいじゅりさんの、ていねいな描写から、伝わってきます。
たまちゃんと、らんちゃんのように、
小さき子どもさんや、大人の方でも、
大好き同士の二人が、いっしょにいる中で、
「はなればなれは いやだよー」と、思う場面が、
不意にやってきてしまうことも、あるのではないかと、思うのです。
この「たまらんちゃん」という絵本は、そこにもきっと、エールを送ってくれているのではないかなと、感じとれました。
大好きな誰かと、ニッコリ笑顔で、いっしょにいられることの、大切さがある。
とちゅうで、困難もあるかもしれないけれど。
そういう身近な、周りにいる人とのつながりへの
シンプルで分かりやすい、メッセージが
この「たまらんちゃん」を読んだら、染み込んできました。
絵もとっても愛らしくて、大好きです。