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九月姫とウグイス」 金のりんごさんの声

九月姫とウグイス 作:サマセット・モーム
絵:武井武雄
訳:光吉 夏弥
出版社:岩波書店 岩波書店の特集ページがあります!
税込価格:\990
発行日:1954年
ISBN:9784001100402
評価スコア 4.33
評価ランキング 15,448
みんなの声 総数 8
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  • とっても笑えるモームの絵本

    • 金のりんごさん
    • 40代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子12歳、男の子9歳、男の子6歳

    子どもの頃に親しんだ本ですが、大人になってから改めて見てみると、なんとサマセット・モームの作品(モームの書いた唯一の絵本だそうです)で、絵が武井武雄という凄い本だったのです。
    そして、内容はというと、もうめちゃくちゃ!なんじゃこりゃというようなありえないお話なのです。でも、それがものすごく面白い!!
    舞台はタイなのですが、絵が素晴らしいので、異国情緒が漂い、気品のある雰囲気を出しています。そして、物語は・・・。

    王さまのところにお姫様が生まれる度に、名前が付けられますが、最初は二人だったので、「夜」と「昼」。そうしたらまた二人生まれたので、付け直して、「春」「夏」「秋」「冬」としたところ、さらに三人生まれたので、付け直して、「月曜」「火曜」「水曜」「木曜」「金曜」「土曜」「日曜」としたところ、さらに八人目が生まれて・・・。
    と出だしから飛んでいます。
    そしてあまり何度も名前を変えられたので、お姉さま達は、とてもひねくれてしまい、末っ子の九月姫だけはとても素直に育ったのです。
    とはいうものの、九月姫も普通のお姫様みたいに、おとなしくて控えめというわけでもなく、結構言いたいことをズケズケと言っているのですけれどね。
    このお姉さまたちと九月姫の対比がとても面白く、考えてもみなかった結末が待っています。

    普通のお姫様童話を卒業しかけた中学年以上は、この本の可笑しさを十分に満喫できると思います。
    もちろん、お母様たちも楽しく読むことのできる絵本です。

    投稿日:2006/09/30

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